2011/12/24 近畿旅行5日目 新宮

概要

行き先 和歌山県新宮市 熊野速玉大社
目的 紀勢本線完乗(支線除く)
同行者 1人
鉄道乗車距離 516.6q


発着時刻 駅名 行先
06:25 新大阪 東海道本線・阪和線・紀勢本線 紀伊田辺行
09:39
10:53
紀伊田辺 紀勢本線 新宮行
13:51 新宮 (到着)
15:56 新宮 紀勢本線 普通 多気行
19:18
20:12
多気 紀勢本線 普通 亀山行
21:04
21:29
亀山 関西本線 普通 名古屋行
22:43 名古屋 (到着)

当日の流れ

紀伊半島を1周したかったので、途中の新宮に寄ることにした。まずは新大阪から紀伊田辺へ向かうのだが、なぜか間違えて京都方面に乗ってしまう。しかし東淀川で気付いたので問題なし。6:25の紀伊田辺行に乗った。この辺りは103系、105系、117系と国鉄車のオンパレードであった。紀伊田辺までは特急くろしおに追い越されるための停車が随分長かった。とはいえ、夏の予讃線の八幡浜30分待ちのようなことはなかった。

また、田園風景の中を走っていると、線路脇の畑に赤い男がいた。よく見ると、彼は畑でサンタクロースの服を着て列車に手を振っているのである。ここまでおかしい人は今まで見たことが無い。この日がクリスマスイブだったとはいえ、いったい何がしたいんだか。

紀伊田辺では74分待ちだったので外をふらついた。駅はなかなか良いデザインである。駅前ではカップルが話していて、男の方が大阪で就職するというようなことを言っていた。ここで昼食として駅弁のパンダ弁当を購入した。コンクールで勝ち抜いて商品化されたらしい。つまるところ梅鶏のから揚げ丼なのだが、パンダの絵が描かれた容器。白浜のアドベンチャーワールドに7頭もパンダがいるようで。特急くろしおにもパンダシートが有るので、パンダで南紀に人を呼ぼうとしているようだ。


そして新宮へ向かう。この沿線は景色が良かった。海岸沿いをひたすら走っているのだが、石畳が海の方へ続いているような不思議な地形が多くみられる。枯木灘海岸というらしい。

やっと新宮に着いたのは13:51のことである。片道7時間半。時間が無いので急いでゴトビキ岩へ行く。これは熊野の自然信仰のご神体である、山中の巨岩である。神社の境内となっているが、神社入り口から岩までは気違いじみた勾配の不均一な石段(源頼朝奉納。急すぎてカメラをバッグにしまった。)を10分近く上る必要がある。やっと岩へ着くと親子連れと大学生のような人がいた。参拝した後は景色を見たが、海と熊野川と山の関係が地図の通りはっきり分かった。

その後は熊野速玉大社へ向かう。向かう途中に何件か八百屋が有った。みかんが安い。また、寺直営の仏具店もあった。謎。

熊野速玉大社は熊野川のすぐそばにあり、住宅や小さい店の並ぶありふれた地域の中に突如出現した。これで世界遺産というから驚きだ。とはいえここの神宝館は高校生まで無料なのに国宝級を山のように所蔵しており、見ごたえがある。足利義満の時代に朝廷の神具を一括で奉納し、それが現存するのですべて国宝指定されたという。

時間が無いのでさっさと駅へ戻る。しかし急ぎ過ぎたので多少時間が有り、駅前の徐福公園に行った。ここには徐福伝説が有り、徐福を記念した公園を作ると言ったら中国人からすぐ寄付が集まり、立派な中国風の門が建ち名物になっているようだ。なお、この公園の隣にもみかん直売所が有った。そして15:56の列車で多気へ行った。

多気では54分待ちである。他に1人鉄ヲタがいる以外には周囲に人は見えない。真っ暗なのでうろつくわけにもいかず、待合室にいた。待合室の椅子は背もたれが直角でクッションなどはない、古い仕様のものである。待合室の配色が学校とかなり似ており、時代を感じる。

さて、ここを出発した。ここから亀山までも非電化。発車するときの音がよい。

亀山につき、名古屋行へ乗り換える。こちらの車両は見事にカップルだらけ。そう、この日はクリスマスイブであったのだ。私は先頭に陣取って、明るい名古屋へ近づく暗い風景を見ていた。風情があってよい。

そうして名古屋に着いたのは22:43である。ここで閉店間際のベルマートを見つけ、ようやく夕食を買うことに成功する。長かった。しかしそれが良い。