2012/7/26 九州旅行3日目 肥薩線

概要

行き先 肥薩線沿線、鹿児島市
目的 人吉市街、大隅横川駅、嘉例川駅、鹿児島市街見学
同行者 1人
鉄道乗車距離 361.5q


発着時刻 駅名 行先
06:00 熊本 鹿児島本線 普通 八代行
06:36
06:44
八代 肥薩線 普通 人吉行
08:15 人吉 (到着)
10:08 人吉 肥薩線 普通 いさぶろう1号 吉松行
11:21 吉松 肥薩線 特急 はやとの風1号 鹿児島中央行
11:40 大隅横川 (到着)
12:18 大隅横川 肥薩線 普通 隼人行
12:33 嘉例川 (到着)
13:21 嘉例川 肥薩線 普通 吉松行
13:59
14:00
吉松 肥薩線 普通 隼人行
15:00
15:04
隼人 日豊本線・鹿児島本線 普通 鹿児島中央行
15:40 鹿児島中央 (到着)
17:16 鹿児島中央 鹿児島本線 普通 川内行
18:09
18:39
川内 九州新幹線 さくら572号 新大阪行
19:24 熊本 (到着)

当日の流れ

日本三大車窓の矢岳越えを見る、というのと全県制覇のために鹿児島県と宮崎県に行かなければならぬ、というのが行った理由である。

朝4:40に駅に行ったが、そこで1時間間違えたことに気付く。こんなに早くいくのは翌日である。1時間暇なので、新聞やJR九州のパンフレットを読んでいた。JR九州は九州内各地方への鉄道旅行パンフを作っていた。10種類くらいはあったと思う。

八代を経由し、肥薩線に乗った。人吉までは球磨川沿いを走る。しかし、少し前の大雨のせいか、川は汚かった。

人吉に着いたが、2時間あるのでゆっくり見て回った。まずは日本唯一の石造機関庫を見た。SL人吉は居なかったが、地元の石工が作った随分立派なものである。なお、くま川鉄道の機関庫はプレハブのような感じであった。

次に日本最南端の国宝建造物である青井阿蘇神社に行った。ここは茅葺の神社であり、珍しいと思った。ここを見終わっても時間があるので、球磨川方面に行ってみた。しかし案の定汚く、引き返した。駅の売店で駅弁を買うが、私は栗ご飯を、福島は鮎が載った弁当を買った。

人吉からはいさぶろう1号に乗った。九州新幹線開業の恩恵を地方にも与える、という目的の観光列車だが乗車率は3〜4割。空のボックスこそ少ないが、1人しかいないボックスが多い。しかし、この路線は日本三大車窓の矢岳越え(写真右上)、大畑駅のスイッチバックとループ線(写真下2枚)、複数個所のスイッチバックなど見どころは多い。艦砲射撃を恐れて山奥に作っただけあって、線路が非常に険しいところを通っている。各駅に5分ほど停車し、その間に駅を見て回った。どの駅も利用者がほとんどいなさそうな立地である。沿線には、相次ぐ土砂崩れで住民が集団移転した地域さえあるのだ。


吉松駅から、はやとの風で大隅横川に向かった。車内で乗車券と特急券を買うので乗務員に行ったら「何年生かな?」と聞かれた。それで「中学生と高校生です」というと、「あ、ああ大人料金ですね」と言われた。つまり、小学生に間違えられたという事だ。中2の夏以来である。

大隅横川は1906年築の駅舎が残っている。今は無人化された上に線路も片方は剥がされている寂しい駅である。駅前もシャッターの降りた店がいくつかある程度である。しかし、駅舎の風格は非常に高い。観光客が居ても良いと思うのだが、誰もいなかった。

次に、嘉例川駅に進んだ。この辺りを13時台に通過する鹿児島方面行が無いので、2時間過ごすことになった。よって、街を徘徊した。小規模な街なので大方周れたが、半壊している廃墟や、見るからに歪んでいる家がいくつかあった。兼業農家と思しきまともな家の方が多いが、過疎化が進んでいるように思う。集落を徘徊しても時間が余ったので、吉松行に乗って引き返してみた。途中のきれいな池がある駅に行くつもりが、起きたら吉松駅だったので行けなかった。

そして隼人駅へと進んだ。そこからは鹿児島湾沿いを走る。やはり桜島は大きかった。常に大きく見えたし、噴煙も多少見えた。鹿児島中央に近づくと、視界が悪くなった。何のせいか分からなかったので、鹿児島中央駅で何となく柱を触ると手が黒くなった。そう、相当の量の火山灰が前日の噴火(その火口の爆発は久しぶりらしい)で噴出していたのである。前日はJRも大幅運休していたし、この日も汚れたガラスが多かったし、地面には灰が数ミリ積もっていた。そのうえ、電車内にも侵入している。

鹿児島中央では1時間半ほどあったので、ダイエーとお土産屋に行った。ダイエーでは「豆腐そうめん」を買った。そうめんの麺が豆腐なのである。宿で食べたが、そうめんとあまり変わらなかった。また、長崎の名物らしい中国菓子も買った。美味しいが、固い。

鹿児島から川内までは在来で行き鹿児島本線を完乗する。鹿児島中央のホームで待っていると、なんと線路に積もった火山灰をホームの客に向けて吹きあがらせながら列車が入ってきた。これは地元民も回避できず。そこからは新幹線で帰った。