2012/1/5〜6 木曽路

概要

行き先 妻籠宿、木曽平沢宿、奈良井宿
目的 重伝建見学、中央西線完乗
同行者 なし
鉄道乗車距離 757.8km



発着時刻 駅名 行先
23:18 品川 東海道本線 快速ムーンライトながら 大垣行
05:21
06:12
名古屋 中央本線 普通 中津川行
07:34
07:38
中津川 中央本線 普通 松本行
07:57 南木曽 (到着)
12:20 南木曽 中央本線 普通 塩尻行
13:27 木曽平沢 (到着)
15:59 奈良井 中央本線 普通 松本行
16:22
16:58
塩尻 中央本線 普通 大月行
19:47
19:52
大月 中央本線 普通 東京行
21:29
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新宿 山手線 渋谷・品川方面
??:?? 品川 (到着)

当日の流れ

重伝建の宝庫である木曽路へ。60km間の駅の徒歩圏に3つの重伝建が。車を使えば4つである。今回は、駅から徒歩圏である妻籠、木曽平沢、奈良井と3つの重伝建を訪問した。

木曽平沢と奈良井だけ訪問するならばMLながらを使わずとも可能だが、中津川に近い妻籠にも行くためにはMLながらが必須となる。よって、1月5日のMLながらで出発した。名古屋で降りて、中津川へと向かう。この間に日が上がってきた。そらが真っ赤になった。見たことのない光景だったので驚いた。

中津川から松本行に乗った。19分で南木曽駅に着いたが、一面雪景色だった。朝7:30という事もあり、ホームが除雪されておらず新雪を踏んで駅舎へと向かった。日本最初の重伝建かつ有名観光地であろう妻籠宿最寄駅ならばパンフレットくらい置いてあると思った。しかし、何もないのだ。観光案内所もないし、地図一枚すらない。駅前も普通の商店である。唯一有ったのは、「中山道トレッキングコース」の案内である。これに一応広域の地図はあったが、使い物にならない。そう、妻籠には車で行くのが普通なのである。奈良井が無人駅かつ特急通過駅であることからも分かる。

google mapで地図を確認すると、簡単な道だったので適当に歩くことにした。住宅や商店が建っている地域はすぐに抜けてしまい、木曽川沿いの歩道が非常に狭い道を歩く。これが国道19号である。車道は除雪されているが、路肩は雪が積もったままである。側溝もあるので、もう少し雪が有ったら割と危ない。

ここを2.5km歩くと、国道256号への左折点についた。ここには「この先積雪及び路面凍結につきノーマルタイヤ不可」という看板が立っていた。また、明治時代の新道建設の記念碑も立っている。なお、ここを通る車にはほとんど出会わなかった。この道路は天竜峡の方に続いているので、あまり需要が無いのだろう。少し進むとトンネルが現れた。大した歩道が無い上に、暗く曲がっているので嫌だったのだが、車には出会わなかった。ここを500m行くと、国道と妻籠宿の分岐点に着いた。新道(国道256号)ができたので、妻籠宿は残ったのだ。

妻籠宿には誰もいなかった。それもそのはず、8時半である。車道(時間帯によっては車両通行可)は除雪されているが、路肩や屋根には積雪がある。早速宿場内を歩いてみた。さすがの妻籠宿である。1980年代から町並み保存活動を行っているだけあって、風致を乱す建築物が全くない。多くの重伝建地域では風致を乱す建築物がちょこちょこ出現するが、ここは見事に日本式木造家屋または空気を読んだ建物である。電線も裏通りに建てられ、室外機も表には出されていない。宿場ということで旅館も多数あり、当時の文化を色濃く残している。興味のある人にはお勧めしたい。

9時半ごろになると地元民の車が出てきたり、旅館に泊まっている観光客が出てきた。とはいえ人は非常に少ない。団体客がぞろぞろ居るようなのは好きではないが、もう少し人がいたほうが良い雰囲気かもしれない。

10時過ぎに見終わったので、帰ることにした。とはいえ、時間に余裕があるので行きに通った最短ルートではなく、少し遠回りのルートを通った。こちらは旧中山道で、ただの山道である。妻籠宿をでると家がたまにあるが、それも途中まで。大部分は除雪されていないうねうねの一車線道路であった。

途中、妻籠城というものが有ったので行ってみた。しかし途中から幅3m無いような雪道となり、最終的には雪が10cmくらい積もっている上に、植物が茂っている細い道をかき分けて進むことになった。

その先には、本丸跡があった。といっても有るのは石碑とトイレである。しかし、高台なので中山道と下の集落が一望できた。

ここからも旧中山道を進んでいく。道路の蛇行は激しく、その上ここ数日全く除雪されていないようなので、ノーマルタイヤの自動車は絶対に走れないだろう。まあ、道路にタイヤの跡は全くなかったのだが。

人間でも歩きにくい雪道を延々と歩くと、南木曽駅周辺の集落が見えてきた。時間が有ったので色々周ってみた。まず、蒸気機関車が置いてあったが、積雪が酷いので近寄れなかった。今度は桃介橋なる木曽川をまたぐ大きな橋に行った。これは1922年に地元実業家によって作られたもので、全長は247mある。

駅前のスーパーで稲荷ずしを買い、木曽平沢へ行った。こちらも雪である。駅前が坂で、そこを下ると宿場の本通りに出た。こちらは漆器の町で、漆器店が立ち並ぶ。しかし、妻籠を見た後という事もあり、空気を読まない建物の多さが気になった。

よって、さっさと通過して奈良井へと向かった。この間は歩ける距離である。奈良井は観光客が多く、お土産屋も栄えていた。新しそうな建物も多いが、ほとんどは空気を読んでいるので、良い雰囲気であった。ここの建物はうだつが出ているものが多い。沢山の看板が貼りだし、しめ飾りや門松、植物で飾られている建物が並ぶ姿は往時の賑わいを感じさせる。妻籠は建物の質こそよかったが、少しさびしかった。対してここは、賑わいが有るので雰囲気が良い。

ここを見終わったので、中央線で塩尻へと向かった。塩尻からは大月行で延々と進んでいった。今回は珍しく、終電ではなく早く帰った。