2012/8/10 北海道旅行3日目 宗谷バスの旅
概要
行き先 | 新十津川、小樽、長万部 |
目的 | 札沼線の駅の見物、札幌観光、函館本線山線乗車 |
同行者 | なし |
鉄道乗車距離 | 407.4q |
発着時刻 | 駅名 | 行先 |
---|---|---|
06:16 | 札幌 | 札沼線 普通 石狩当別行 |
06:59 07:02 |
石狩当別 | 札沼線 普通 浦臼行 |
08:00 | 浦臼 | (到着) |
09:06 | 浦臼 | 札沼線 普通 新十津川行 |
09:28 | 新十津川 | (到着) |
09:41 | 新十津川 | 札沼線 普通 札幌行 |
12:13 13:30 |
札幌 | 函館本線 快速 いしかりライナー 小樽行 |
14:09 | 小樽 | (到着) |
14:50 | 小樽 | 函館本線 普通 長万部行 |
18:37 | 長万部 | (到着) |
20:10? | 長万部 | 室蘭本線 特急 北斗19号 札幌行 |
22:00? | 東室蘭 | (到着) |
当日の流れ
もともと、この日は日高本線に乗りに行く予定だった。しかし、日高本線に乗るなら様似から広尾方面にバスで抜けたいし、行って戻るのでは面白みに欠けるので、急遽、函館本線の札幌〜小樽〜長万部に乗りに行くことにした。それだけでは時間が余るので、札沼線にも乗りに行くことに。
まずは06:16の石狩当別行に乗った。始電が遅い。この区間は学園都市線という愛称の通り、北海道医療大学などがあるので結構人が載っているし、今年電化された。
そんなことで、06:59に石狩当別に着く。札沼線の終点は新十津川だが、接続列車は新十津川の13km手前にある浦臼行である。この辺りの乗客は少なかった。
さて、08:00に浦臼に着いたわけだが、新十津川行は09:06まで来ない。そのため周囲を徘徊することにした。まず、駅舎を観察した。北海道の駅にありがちなパターンで、JRの駅であることを前面には出してこない。ここは「ふれあいステーション」と名前を出していて、JR駅兼バス待合室兼歯医者になっていた。不思議。中は大して広くなく、学生と高齢者で混んでいた。
駅の周りには石積みの建物がいくつかあった。北海道ではたまに見るが、北海道以外だと見たことがほとんどない。人吉駅の機関庫なんかは似ているが。
途中で雨が降ってきたのだが、待合室は狭い上に満席なので外にいた。そのせいで濡れた。
ここからは新十津川行である。一人一ボックス使える乗車率であった。1日3本しか列車が走らないという超ローカル線である。浦臼からは鶴沼、於札内、南下徳富、下徳富、新十津川とあるが、於札内〜下徳富の3駅は周辺に集落が無い。道理で客が少ないわけだ。それに、石狩川を挟んで函館本線が走っているので、急ぎの鉄道客はそこまで車で行きそうである。実際、集落が無い3駅は田畑の中に木製のホームが1本と小さなプレハブ待合室が有るだけである。南下徳富駅もただのプレハブだが、何故かものすごくボロボロの駅名標が剥がされずに残っていた。リベットを大量に打ちこまれているので、剥がすのが面倒なのかもしれない。
そうして新十津川に着いた。ここまで来た客はほぼ全員鉄道愛好家であった。13分で折り返すので、きれいな駅舎と何故か飼われている馬を見た。駅舎は管理が行き届いており、花も植えられて良い感じである。発車時刻表は3本しか列車が書いておらず寂しい。また、いくつか駅ノートが置いてあり、地元の病院が管理している。しかし、上に注意書きが。「先日、駅ノートが放火されました。やめてください。」みたいな内容だった。そんなことをするやつがいるんだろうか。恐ろしい。
その後は2時間半かけて延々と札幌へ帰った。途中、南下徳富から男2人組が載ってきた。行きにここで降りて行った人たちであった。
札幌では1時間20分有ったので、とりあえず高さ160mのJRタワーに登ってみた。展望台は店の多くある駅ビルの上なのだが、この駅ビルは流石190万都市だけあって、そこらの県庁所在地駅の駅ビルに比べて遥かに栄えていて、多くの人でにぎわっていた。ここからエレベーターで一気に展望台まで上がった。エレベーターの中に、札幌市街図と東京・NY市街図を同じ縮尺で重ねたものが貼ってあり、面白かった。
展望台には家族連れやカップルが多いが、景色は良い。北海道らしい直線的な街路がはっきりと見えて、個人的には感動した。それと、高層ビルがほとんどないのは190万都市にしては意外。
タワーを降りて、お土産屋に行った。北海道最大の駅だけあって、かなり充実している。とりあえず、北海道デスティネーションキャンペーンのクリアファイル、キタカのクリアファイルを購入。昼食を探していると、「時不知の手まり寿司」というものがあった。若い鮭の寿司とのこと。サーモンの刺身が好きなので購入した。後で食べたが、脂の乗りが良く、当たりだった。
ここからは小樽をめざし、いしかりライナーに乗った。地元民がそこそこ多い上に、小樽に行く観光客がいるので、オールクロスシートの車内に立ち客が大量に出ていた。途中から海岸線を走るので、景色はそこそこ。39分で小樽に着いた。
小樽に着いたが、長万部行は40分後である。普段なら駅を徘徊して終わる時間だが、今回は小樽である。せっかくなので小樽運河と旧建築群を高速観光してくることに。
駅から小樽運河は、流石の北海道だけあって一直線700mである。途中、銀行や商店の古い建物が散見された。また、商店街も賑わっていて雰囲気は良かった。商店街は榎本武揚の大きなポスターを吊り下げている。小樽港や鉄道の開発を行ったので顕彰されているようだ。銅像もあるらしい。また、道を横切る謎の線路が突然出現した。実はこれ、1985年に廃線になった手宮線の線路と踏切である。手宮線は北海道最初の鉄道で、小樽駅開業前に小樽〜札幌を結んでいた路線。廃線時は手宮〜南小樽の約3kmがあり、今でもほぼ全線が残っているという。そのため使われていない踏切が突如出現するが、「停止不要」という看板が立っている。
この後は小樽に戻り、長万部行に乗った。3時間半かかる長い区間である。初めの方は意外と人が載っていて、立ち客が出る。しかし、山奥へ入っていくと人が本当に少なくなる。倶知安辺りは無名なこともないが、駅前は寂しい。入口に近いホームは線路が剥がされている。ここに新幹線がやってくるとは驚きである。
途中、ニセコに着いた。ニセコと言えば一大リゾート地である。しかし、駅は何とも小さなものであった。簡易委託駅だし、マルスは無いし、ホームと外を区切る柵もなかった。駅前も大したものはない。多くの人は車でニセコに行くのだろう。冬のニセコは臨時特急が出るので鉄道利用者もいるだろうが、夏は普通列車しかないので、鉄道ではほとんど観光客はこないんじゃないか。
ニセコの次に昆布駅が出現するが、昆布とは関係なく、アイヌ語での発音がこんぶに似ていたので付けた名前だとか。
延々と走り、長万部に着いた。ここは接続が悪い駅の話をすると挙がる気がする。今回も接続が悪く、特急到着まで1時間待ちだった。普通列車だと1時間半待ちな上に、室蘭へは行けないので諦めた。
暇なので駅の外に行くと、太鼓が並べてあり、多くの人が出ていた。何かと思ったら、祭りの日だった。少し経つと町長の挨拶が。「本日は札幌から13人のまんべくんファンがいらして〜」などと言っていたが、13人とは何とも微妙である。
ここからは太鼓の披露が始まった。まあ、普通の太鼓だったと思う。その後、「餅まき」が始まった。文字通り、中央の高い台から小さな餅をまくのである。餅以外はまかれなかったと思う。みな必死に集めていた。私も1つ取れた。
そんなうちに時間が来てしまい、祭りを抜けて特急に乗車した。しかし、載った車両には私以外誰も乗っていなかった。謎である。暇なので札幌で買った妙に餡が多いどら焼きを食べた。この列車は車両故障の影響で結構遅れていたが、こんなにガラガラなのは不思議である。長万部発車はそのせいで30分遅れた。発車時にも、結局1両に10人もいなかった。
流石の特急という事でぐんぐん進んでいく。これからは室蘭まで行って室蘭本線の未乗区間を完乗するつもりだった。しかし、ここでハプニング。伊達紋別発車後に高速で走る列車が急ブレーキをかけたのである。窓脇に置いていたipodが前の座席に滑って飛んでいったほどである。すぐさま「お怪我をしたお客様、お飲み物をこぼされてお客様はいらっしゃいませんか」と放送が入り、乗務員が動き周りだした。少し経つと、「伊達紋別駅付近に置きまして線路上のコンクリブロックと衝突しましたので、緊急停止しました。意図的な妨害行為と判明した為警察の現場検証が終わり次第の発車となります」と放送された。この時点で室蘭に行くことはあきらめた。後は、2時間遅れて特急料金払い戻しを願った。その後も「警察はあと〇分で到着予定です」だとか放送が流れ、やっと出発した。結局、東室蘭には1時間半遅れで到着してしまい、払い戻しにはならなかった。運がない。
東室蘭に着いたのは22時近かったと思う。室蘭への最終列車に乗るなら急いでください、と駅員に言われたが、室蘭に行っても多分帰ってこられない。そのため、ここで23:50まで待つことに。駅の店もしまっており、初めは徘徊していたが飽きたので座っていた。駅でダンスの練習をしている4人くらいのJKが居たのはここだった気がする。確かに、広いしガラス貼りだし環境は良い。
そこからは急行はまなすに乗車した。ついに帰還である。